【南部町】歴史のミッシングリンクを手繰る
《聖寿寺館跡》
はちのへエリアは旧南部藩領に含まれ、南部氏発祥の地となるのが三戸郡南部町です。
南部氏は三戸町・三戸城で力をつけて歴史の表舞台に現れ、二戸市・福岡城~盛岡市・盛岡城へと居城を南に移しながら勢力を拡大して東北有数の大名となりました。しかし、三戸城以前の記録はほとんど残っておらず、黎明期に関しては「伝承」の域を出ない事が多かったのです。
しかし、南部町内には南部氏に関連する資料や貴重な文化財などが良好な状態で遺されており、失われた中世南部氏の歴史解明調査が進められました。
南部氏最初の本拠地であった「聖寿寺館」の発掘では、城跡から貴重な物品が出土し、中には当時の栄華と「天文8年炎上事件」を裏付ける、熱を受けた高級陶磁器と多量の炭化物が発掘されるなど、歴史的に貴重な史跡として注目を集めています。
《南部利康霊屋》
「華麗なること東北随一」と称賛された南部利康の霊屋は昭和28年(1953)に国重要文化財に指定されました。
桃山建築の様式をそのまま取り入れ、全て木曾産の最高級檜を使用して造られた霊屋は、江戸初期の狩野派によるものと考えられる障壁画などで彩られています。豪華絢爛を極めた様には当時の南部氏の隆盛と財力、そしてなにより24歳の若さで亡くなった利康が、如何に父である南部27代・利直の寵愛を受けたかを今に伝えるものです。
利康の霊屋は、歴代南部氏一族の霊廟としては唯一、極彩色に彩られています。


特典!《南部町は南部利康霊屋拝観料無料でおもてなし!》
南部利康霊屋を拝観受付の際に「大人の休日倶楽部パス」か「クーポン画像」をご提示のうえ、簡単なアンケートをご記入いただいた方は【拝観料無料】となります。


◎南部町へのアクセス
青い森鉄道線「八戸駅」→「苫米地駅」より徒歩で7分程度