Power to the Earth
八戸えんぶり

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 見過ごされてしまうような東北の片隅で、800年にもわたる地元民の切実な願いによって独自に進化してきた、春を呼ぶ豊作祈願の”予祝”。

 日本の農村部に広く伝わる「田遊び」という儀式は、年の初めに豊作を祈って農作業風景を演じる予祝のお祭りです。
 海からの冷たい季節風「やませ」の影響で米の収穫量が極めて少なく、幾度かの大飢饉にも耐えながら暮らしてきた八戸地方では、稲作への強い思いと期待によって田遊びの風習が独自の「えんぶり」へと昇華されました。

えんぶりについて

 田をならす農具「えぶり」や、「いぶり」(ゆすぶり)に由来すると言われ、冬の間眠っている田の神をゆさぶり起こし、田に魂を込める儀式とされています。

 えんぶりの一番の見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振る独特の舞。その舞は、稲作の一連の動作である、種まきや田植えなどの動作を表現したものです。

 

えんぶりフォトコンテスト2020 特選作品 (@ren.shimosawa 様)