「八戸本」編集部が選ぶ!
個性あふれる横丁酒場3選

縦横無尽に酒場を渡り歩き、最高の夜を過ごしたい。それが叶うのが八戸の横丁です。八戸の夜の空気とお酒を吸い込めば、あっという間に横丁酒場のトリコになっているはず。今回はそんな横丁酒場をたっぷりご紹介します。

八戸の横丁風景

八戸には8つの横丁がある。赤提灯からおしゃれなバーまで地元の呑兵衛が愛する店のハシゴ酒が叶う


1. 八戸が誇る地元の美味とじっくり向き合える『旨味処 わらじ』で、魚料理に地酒を重ねて

『旨味処 わらじ』の銀さばしゃぶしゃぶ

薄切りにした銀サバをカツオと昆布の一番出汁でしゃぶしゃぶする「銀さばしゃぶしゃぶ(1,300円)」は自家製ポン酢でいただきます

みろく横丁のすぐ近くにある「なかやビル」の階段を上がると、『旨味処 わらじ』が現れます。県外のゲストを案内するのにもぴったりな、地元グルメをゆっくり堪能できる店です。店主のニノ久保勝寿さんは、居酒屋や日本料理店で修業を積み、料理の道一筋で歩んできた料理人。その腕前はいうまでもなく、魚の鮮度も抜群です。

『旨味処 わらじ』の南部せんべいピザ
『旨味処 わらじ』のにぎり寿司並

上)八戸産のタラとネギ、チーズをのせて焼き上げた「南部せんべいピザ(680円)」。下)その日の極上ネタが揃う「にぎり寿司並(1,200円)」も必食です

看板メニューであるサバは、八戸産の銀サバと呼ばれる大きなサイズを仕入れ、そのほかの魚種もなるべく青森県で水揚げされたものを選びます。日本酒は15種類ほど揃え、地元産にフォーカスしています。地元の名産と地酒が合わないわけがありません。

取材先情報:旨味処うまみどころ わらじ
『旨味処 わらじ』の店舗外観
■住所:八戸市六日町13なかやビル2F
■電話番号:0178-38-3736
■営業時間:18:00~24:00
■休み:月曜
■Instagram:@umamidokoro.waraji

2. 『無国籍居酒屋BON』でビールとスパイス料理、そして音楽を味わい尽くす

『無国籍居酒屋BON』のガーリックジンジャーシュリンプ

スパイシーな辛さがビールに合う「ガーリックジンジャーシュリンプ(750円)」

クラフトビールやシードルと、ひとひねり利いたおつまみが並ぶ『無国籍居酒屋BON』。呑兵衛で知らない人はいない人気店です。名物店主・かっぱさんによると、おつまみはどれも無国籍の創作料理で、それぞれのメニューに熱烈なファンがいると言います。

『無国籍居酒屋BON』のクラフトビール

クラフトビールは1缶1,100円~。アメリカ、カナダ、ニュージーランドのブルワリーが中心

お店に入ったら、メニューや冷蔵庫を見てお酒を注文します。食べたいものに合わせて、クラフトビールのペアリングも提供してもらうのも一興です。他にも、BGMの洋楽に耳を傾けながら、缶のデザインとフィーリングに任せて選ぶのも楽しいです。

『無国籍居酒屋BON』のアンチョビポテト
『無国籍居酒屋BON』のパクチー餃子

上)パセリたっぷりで甘じょっぱい「アンチョビポテト(650円)」。下)自家製ダレ付きの「パクチー餃子(600円)」

BGMの音楽もどうやら雑食で、ジャンルレスにごちゃ混ぜにする楽しさを表現しているのが、この店のスタイルなようです。それに乗っかって自由に飲むことで、また良い時間になりそうですね。

取材先情報:無国籍居酒屋むこくせきいざかやBON
『無国籍居酒屋BON』の店舗外観
■住所:八戸市長横町18
■電話番号:0178-45-3915
■営業時間:18:00~翌1:00
■休み:日曜
■Instagram:@mukokusekiizakayabon

3. 一度は訪れたい憧れの『BAR Baron』。
   落ち着いた唯一無二の世界観にどっぷり浸る

『BAR Baron』の店内

アンティークのライトに照らされた飴色の空間。扉を開けるとガラリと空気が変わり、異世界に来たよう

落ち着いた大人な空間の『BAR Baron』は、20年続くオーセンティックバーです。ウイスキーエキスパートの資格をもつバーテンダー・遊馬勝彦さんが優しく出迎え、格式ある設えながら一見客も歓迎してくれます。

『BAR Baron』のスコッチウイスキー「グレンファークラス12年」

スコッチウイスキーの「グレンファークラス12年(1,100円)」は、ロックで。選び抜いた吹きガラスのグラスとウイスキーにうっとり

スコットランドのシングルモルトウイスキーを中心に300種類のウイスキーが味わえるとあって、店には県外からもお客が訪れます。ウイスキーをひと口いただいて、深呼吸。グラスの琥珀色を眺めるひとときは、癒やしそのものです。

『BAR Baron』のイタリアンハイボール
『BAR Baron』のアメリカンレモネード

上)ハイボールにスイートベルモットを加えた「イタリアンハイボール(900円)」は、甘くほろ苦い大人の味。下)赤ワインベースの「アメリカンレモネード(900円)」。ライトに照らされたグラデーションが美しい

「スタンダードカクテルならここ」との呼び声が高く、イチゴやパインなど季節ごとに変わる特製フルーツカクテルも自慢のひとつです。静かに会話しながら、じっくりお酒を飲みたいときにもおすすめですよ。

取材先情報:BAR Baron
『BAR Baron』の店舗外観
■住所:八戸市鷹匠小路16-3
■電話番号:080-1820-4148
■営業時間:18:00~翌2:00、日曜、祝日~翌1:00
■休み:月曜、ほか日曜不定休あり
■Instagram:@katsuhikoyuuma

ひとつひとつの横丁でじっくり飲むのもよし、複数の横丁を夜の散歩がてら渡り歩くのもよし。あなただけのお気に入り酒場と、横丁の飲み歩き方を見つけてみてくださいね。


| Written by 八戸本編集部

『八戸本』を制作した出版社「EDITORS」は、2021年2月に民事再生の申立てを行った「エイ出版社」から「街ラブ本シリーズ」『世田谷ライフ』『湘南スタイル』『ハワイスタイル』など、エリアに特化した出版事業を譲受した後継会社です。八戸市出身の編集者を中心に制作を進めた『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行されて話題となり、たちまち重版。観光目的だけでなく、八戸に暮らす人、八戸で働く人、八戸を故郷に持つ人、八戸を愛するすべての人に向けた本です。この街の魅力を、ぜひこの一冊を通して再発見してください。『八戸本』は、八戸市内の主要書店で大絶賛発売中です。

HP:https://editorsinc.jp/ Instagram:@hachinohe_bon_editors

「街ラブ本シリーズ」の88冊目で、東北では『盛岡本』・『福島本』に続いての3冊目となる『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行。食材の宝庫である八戸ならではのグルメ、青森県内の国宝がすべて八戸に集結している謎、地元愛にあふれた八戸のキーパーソンたちの紹介など、八戸市の魅力がぎっしり詰まった一冊です。

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