八戸駅発着
路線バスで楽しむ是川縄文館

 令和3年7月27日、ユネスコ第44回世界遺産委員会にて「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録が正式に決定しました。

 世界遺産に登録された八戸市の「是川石器時代遺跡」を存分に知ることが出来る是川縄文館。路線バスを使って、気軽にお出かけを楽しめる企画商品「日帰り路線バスパック」で、お得に楽しんでみてはいかがでしょうか。

路線バスで是川縄文館を訪ねる

 青森県八戸市にある是川縄文館には、何千年も前の近隣の遺跡から発掘された縄文の出土品のコレクション、たとえば漆塗りの物、土偶、装飾的な土器などが展示されています。

 土、日、祝日限定の、駅と博物館を結ぶバスがあり、路線バスを使って是川縄文館まで行くと、入館料が安くなるクーポンをもらえます。是川縄文館バス停で降りる時に運転手からクーポンをお受け取りください。

JR八戸駅

 是川縄文館までの行き方が分からない場合は、改札を出たあと、大きなクエスチョンマークのついた看板と方角を示す矢印に沿って二階の観光案内所に向かいます。

徒歩1分

はちのへ観光案内所

 はちのへ観光案内所では、スタッフが是川縄文館への行き方や観光スポットを教えてくれます。

南部バス J45番

 駅東口に行くと、右側にバスターミナルがあります。大きなビルの真ん前にある4番乗り場からバスが出ています。

乗車約25分

 25分程するとバスは終点「是川縄文館」に到着します。料金は320円です。

是川縄文館

 

是川縄文館(是川埋蔵文化財センター)

 バスパックをご利用の場合、割引クーポンを見せて入館料120円を払います。クーポンが無ければ250円です。

 博物館のオーディオガイド利用は無料ですが、借りるためにIDを見せ、用紙に記入する必要があります。操作方法は簡単で、言語を選んで展示物の番号と一致するボタンを押すだけです。オーディオガイドを使えば、特に一人の見学時は展示物を楽しめます。あるいは、ポケットキュレーターというアプリをダウンロードする方法もあり、オーディオガイドと同じように使えるので便利です。

展示室

写真提供:八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館

 漆塗は、3000年前の近くの遺跡から発掘されました。木製の器、編んだ籠、土器、櫛など、すべて漆が塗られています。漆はうるしの木から抽出された天然の樹脂です。漆塗のものを作るには作り手の高度な腕と技術が必要です。

 土偶は、紀元前1000年から300年の遺跡から見つかっています。一つ一つがユニークな恰好と表情をしています。他の惑星から来たエイリアンのようなものもいれば、ゴーグルをつけたスキーヤー、かわいいマスコットもあります。ここに来たら、きっとお気に入りのものが見つかるでしょう。

 さまざまな土器も展示されています。
 注口土器、香炉みたいなもの、縄を押し付けた模様の大きな入れ物もあります。ろくろを使わずにどうやって形作られたのでしょうか。

国宝の合掌土偶



写真提供:八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館

 国宝の合掌土偶は、暗い展示室に一人で鎮座しています。 湿地で見つかった他の土偶と違って、これは竪穴建物の跡で、左足がない状態で見つかっています。その足は、その後2.5m離れたところで見つかっています。 さらに、この土偶は壊れているところがあり、アスファルトを使って接着されています。3500年前ここに住んでいた家族によく手入れをされ、大切にされたのでしょう。彼女は何かを祈っているように見えます。縄文時代には安産や長寿を願ったのでしょうか。

 縄文の人たちの生活を想像しながら、漆製品や土偶、土器を鑑賞して楽しい時間を過ごすことが出来ます。

是川縄文館 バス停

 是川縄文館から八戸駅までは、出発時に降りた終点「是川縄文館」よりバスが出ていますので乗り換えせず駅東口まで戻ることが出来ます。

乗車約30分

八戸駅・ユートリー

 八戸駅に隣接するユートリー1階おみやげショップでは、定番のおみやげはもちろん、現在は世界遺産登録を記念し縄文グッズも販売しています。縄文文化に触れた後には是非お立ち寄りください。