「八戸本」編集部が選ぶ!
地元住民に愛される、あの店の名品3選

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八戸に新しい店が増えるのは便利なことだし、新鮮で面白い。でも昔から地元で愛されている店もいいものですよね。人の温もりとストーリーを感じられるのは歴史ある店ならでは。改めて、“あの名品”を食べませんか?

1.チーズと半熟玉子とカレーが溶け合う郷愁の味。『軽食喫茶ピーマン』の焼きカレー(950円)

チーズと半熟玉子がトロリ! トマトも大胆に混ぜていただきます。

1975年創業の名喫茶は、マスターの須藤憲男さんが20歳の頃に三日町で店を構え、1989年に現在の場所へ。店内にあるお客様用の落書きノートや常連の写真を眺めれば、長きにわたってこの街を見守ってきたことがわかります。

左)昔から変わらないままの店内は、肩の力が抜ける居心地のよさ。右)ピアノやギター、スピーカーを備え、毎月第1・3金曜には演奏会が開かれるそう

 

上)「ピーマンブレンド(400 円)」の豆はコロンビアをはじめ4 種類をブレンド。下)マスターがサイフォン式コーヒーを淹れてくれます

 

コーヒー、ピザ、焼きカレー。常連に愛される定番メニューにはマスターの美学が隠れています。焼きカレーは、昔通っていた学校の食堂で食べていたカレーをアレンジして生まれたもの。カレールウに隠し味を加えてお店だけの味に仕上げ、ご飯と混ぜてからチーズをたっぷり。その上に卵を落として焼き上げるのがピーマン流。マスターの思い出が詰まった逸品をぜひ堪能してみてください。

上)もうひとつの看板メニューであるピザは、自家製のクリスピーな生地が決め手。カレールウをソースがわりにしたピザ「カレー(S サイズ1,100 円)」も人気。下)「海鮮(S サイズ1,250円)」はプリッとしたエビが嬉しい。ピザの提供はいずれも13:00〜19:00のみ

取材先情報:軽食喫茶 ピーマン
■住所:八戸市十六日町20 2F
■電話番号:0178-43-8326
■営業時間:13:00 ~ 23:00(L.O.22:00)
■休み:不定休

2.隠し味の奥深さが生きるハンバーグ定食のスター!『にんにく亭』のハンバーグ定食(780円)

 

東京で修業を積み料理人の道を歩んだ店主、下館武志さんによる洋食店。国産牛と豚を7:3で使用したハンバーグは、試行錯誤した賜物で、隠し味も海外のレシピをヒントにしたというから、その研究熱心さが伺えます。

弾力やギュッとした肉感がありながらも軟らかく、あふれる肉汁がデミグラスと混ざり合い、それを、地元産あきたこまちを備長炭を入れて炊き上げた艶々のご飯の上へワンバウンド。口の中へかき込むと、目を閉じて噛み締めたくなる味わいです。デミグラスソースやサラダのドレッシングなどは、どれも自家製で通常の2倍以上時間をかけるものも。「絵画も料理も、オリジナルをもたないと評価されない」と語る言葉は重く響きます。

左)壁には店主が友人の画家に学び、描いた見事な油絵が飾られている。表現力豊かで、日展の入選経験もあるそう。右)厨房に立ち、ハンバーグを焼き上げる店主の下館武志さん。「昔はメニュー数が多かったけど、少し大変になってきた」とも話す

光量も抑えめで短時間でも落ち着ける空間。テーブル席は一人客用とファミリー向けとハッキリ別れているので、気を使わずに過ごせます

「カキフライ& エビフライ(2 本)定食(800 円)」はサクサクの衣にプリプリのエビ、トロリとろけるカキフライが包まれていて、幸福

「生姜焼定食(780 円)」はタレの隠し味に秘密のフルーツを使用。甘みに奥行きが出て、このタレに改良してから人気もアップしたそう。添えられたスパゲッティが中華風なのもポイント

取材先情報:にんにく亭
■住所:八戸市石堂2-26-10
■電話番号:0178-28-2946
■営業時間:11:00 ~ 15:00、17:00 ~ 21:00
■休み:水曜日

3.ピンクのナルトが映える”パラふわ”チャーハン「洋光食堂」のチャーハン(650円)

具材は、ナルト、ネギ、チャーシュー、玉子といたってシンプル。美味しく仕上げるコツを聞くと「特別なことはしていないけど、ご飯をよく焼くこと」と佐々木さん。しっかり長めに炒めて水分をとばすのが、パラふわに仕上がる極意

地元のチャーハン好きがマイベストに加えるという、隠れた名店。ピンク色のナルトがアクセントのパラふわチャーハンを頬張りながら、サイドメニューの半ラーメンのスープを飲み込む。半ラーメンはボリューム満点で、鶏ガラ、煮干し、昆布、野菜などをじっくり煮出した透明なスープが沁みる味わい。昔ながらの雰囲気が漂う店内で食べれば旨さもひとしおです。

上)八戸市白銀町出身の寡黙な店主の佐々木博さんと、物腰柔らかな妻の照子さん。2 人のコンビネーションは客席から見ていて、あたたかな気持ちになる。下)店内の壁には赤い短冊メニュー。カウンター席、テーブル席に加えて、畳の小上がりがある

『洋光食堂』ができたのは50年近く前。何度か形を変えたのち、店名を引き継ぎ中華料理店としてオープンさせたのが、現在の店主・佐々木博さん。手伝いに来た娘と共に小学生の孫たちがお店に遊びにくることもあって、まるで店そのものが良心でできているようでした。

キャベツを中心に野菜がどっさり入った「中華丼(650円)」。餡にはラーメンと同じ自家製スープを使用。上る湯気に構わず、ハフハフしながら口に運びましょう

「オムライス(650 円)」。薄焼き玉子に包まれているのは、豚こま入りのケチャップライス。添えられた福神漬けも◎

取材先情報:洋光食堂
■住所:八戸市小中野5-12-11
■電話番号:0178-43-5434
■営業時間:11:30〜14:00、17:00〜20:00
■休み:日曜、第1・3 火曜

新しい店にも目を引かれるけれど、改めて振り返ると古き佳きいい店、いい一品が八戸にはたくさん。八戸が誇る地元の味も、ずっと受け継いでいきたいですね。


| Written by 八戸本編集部

『八戸本』を制作した出版社「EDITORS」は、2021年2月に民事再生の申立てを行った「エイ出版社」から「街ラブ本シリーズ」『世田谷ライフ』『湘南スタイル』『ハワイスタイル』など、エリアに特化した出版事業を譲受した後継会社です。八戸市出身の編集者を中心に制作を進めた『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行されて話題となり、たちまち重版。観光目的だけでなく、八戸に暮らす人、八戸で働く人、八戸を故郷に持つ人、八戸を愛するすべての人に向けた本です。この街の魅力を、ぜひこの一冊を通して再発見してください。『八戸本』は、八戸市内の主要書店で大絶賛発売中です。

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「街ラブ本シリーズ」の88冊目で、東北では『盛岡本』・『福島本』に続いての3冊目となる『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行。食材の宝庫である八戸ならではのグルメ、青森県内の国宝がすべて八戸に集結している謎、地元愛にあふれた八戸のキーパーソンたちの紹介など、八戸市の魅力がぎっしり詰まった一冊です。

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