八戸を訪れると、どこかしこにある「八幡馬」。
これ、八戸市を中心とする南部地方に古くからある郷土玩具・民芸品なんです。
その歴史を学んで、持ち帰った八幡馬のお土産と共に小話をしてみて!
八戸では、出産記念や結婚式など、人生の節目に八幡馬を買い求める風習があるそうです。かつて郵便切手のデザインに採用されたこともある八幡馬は、八戸のシンボルとして唯一無二の存在です! その伝統を守り続けるのが、株式会社八幡馬の社長・髙橋利典さん。「神様に願いごとをする際、馬を奉納していた文化が発展して生まれたのが八幡馬です。新築記念などにご自身用に購入される方も、お孫さんへ贈る方もいますし、企業への贈答品としての需要も高いですね。」と教えてくれました。
生粋の木工職人である髙橋さんは、自ら八幡馬のデザインの監修を手がけています。シンプルな造形かと思いきや、かなり複雑な形をしている八幡馬。加工は手仕事による部分がほとんどで、鑿(のみ)を使って角を整えていきます。もっとも大変なのは絵付けで、質を維持するのが難しいそう。ベテランの職人の絵筆で丁寧に絵付けを行っています。
「八戸の魅力を知ってもらう契機になると考え、今後も様々な場面で八幡馬の話をしていきたいです。八戸に長年住んでいる人はもちろん、他の人にもファンになってもらいたい。そして、将来は当社のお客様になってもらえたら嬉しいですね。」と、その熱い想いを語ってくれました。八幡馬は、ユートリー1階にあるおみやげショップや、その他、土産屋で取り扱いがあり、サイズは9cm、2,970円から購入できます。八戸の思い出に、素敵な民芸品を持って帰ってみてはいかがでしょうか。
八幡馬はお土産や贈答品として最適なアイテム。
編集部員の一人は、お土産として八戸本のデザイナーに買って帰りました!
見れば見るほど愛くるしい八幡馬。
「八戸本」の中にも、そのデザイナーが描いた八幡馬のイラストがあるので探してみてください。
※掲載した情報は2023年5月時点のものであり、料金や各種データは変更になることがあります。
| Written by 八戸本編集部
『八戸本』を制作した出版社「EDITORS」は、2021年2月に民事再生の申立てを行った「エイ出版社」から「街ラブ本シリーズ」『世田谷ライフ』『湘南スタイル』『ハワイスタイル』など、エリアに特化した出版事業を譲受した後継会社です。八戸市出身の編集者を中心に制作を進めた『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行されて話題となり、たちまち重版。観光目的だけでなく、八戸に暮らす人、八戸で働く人、八戸を故郷に持つ人、八戸を愛するすべての人に向けた本です。この街の魅力を、ぜひこの一冊を通して再発見してください。『八戸本』は、八戸市内の主要書店で大絶賛発売中です。
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