「2022年ベストホリデー・デスティネーション(最高な休暇を過ごせる旅先)」
として紹介されました!
厳しい東北の暮らしの知恵から生まれ、時代を越えて受け継がれてきた逸品からは、八戸の人々の素朴な人柄が伝わってきます。
» 八戸市の観光ガイドブック「八戸満喫旅 デジタルブック」
南部の伝統工芸品「八幡馬」
約700年の歴史をもつといわれる郷土玩具の一つ。もともとは農閑期の副業として作られていた馬の木工品が、櫛引八幡宮の例祭のお土産として売られるようになり、「八幡馬」(やわたうま)と呼ばれるようになったと言われています。
華やかな模様は、この地方の農村で嫁入りする際の乗馬の盛装を表したもの。日本三駒のひとつにも数えられ、福を呼ぶ馬として、結婚や新築などのお祝いや記念品としても親しまれています。
八幡馬はお土産として販売されているほか、八幡馬の絵付け体験をすることもできます。
くらしの知恵から生まれた美①「南部裂織」
古くなった布や着古した着物を細かく裂き、ひも状にしたものを横糸とし、4色の麻糸や木綿糸を縦糸にして作られる「南部裂織」(なんぶさきおり)。八戸地方では貴重だった木綿を、より大切に、より美しいデザインとして再利用するための人々の知恵から生まれました。
八戸駅前のユートリー・八戸ポータルミュージアムはっちで南部裂織の体験をすることができます。
くらしの知恵から生まれた美②「南部菱刺」
八戸地方の農村に古くから伝わる伝統工芸で、布地に保温と補強のために施した縫い目模様から、「南部菱刺」(なんぶひしざし)の名が生まれました。糸を一針一針刺していく根気のいる作業が必要で、生活の中から生み出された芸術です。
八戸駅前のユートリーで南部菱刺の体験をすることができます。
» ユートリー
八戸地方の定番おやつ「南部せんべい」
小麦粉を水で練って塩を加え、鉄製の型で焼き上げたもの。八戸地方ではおやつとしてよく食べられ、ごませんべい、ピーナッツせんべい、バターせんべいなど、味にバリエーションがあります。
その起源には諸説あり、南北朝時代、時の長慶天皇が八戸地方を訪れた際、食事に困った天皇のために家臣が農家からそば粉とごまを手に入れ、自身の兜で焼き上げて献上したという説が一般的に知られています。他にも、根城南部氏の兵士が戦場で食べていた説、処刑を免れてこの地に渡ったイエス・キリストがパンに似せて作ったという説も。
南部杜氏の技が息づく八戸の「地酒」
海から吹く冷たい風「ヤマセ」がもたらす冷害により、古くから稲作に不向きとされてきた八戸地方ですが、古くから良質の酒がつくられてきた土地でもあります。南部藩の支援を受け、優れた技術を身につけた南部杜氏の技と、「がんじゃの水」「三島の湧水」など酒造りに適した名水の存在によって、八戸では現在に至るまで良酒・名酒が造り続けられています。