「八戸本」編集部が選ぶ!
小中野に誕生した古民家リノベのお店3選!

かつては花街として栄えた小中野エリア。ここ数年、お店が次々と誕生しています。古民家をリノベーションし、新しいスタイルで営業する『植物屋ARAYA』と『6かく珈琲』、『ソールブランチ新丁』の3店舗をご紹介します。

1.素敵な観葉植物との暮らしを提案する古民家カフェ、『植物屋ARAYA』

落ち着いた雰囲気の店内。縁側や2階席もおすすめ

流通の少ない珍しい種類の植物を置いています。植物を眺めながらひと息つける、癒しの空間が広がる

観葉植物を取り扱うこちらのカフェを営むのは、荒谷真奈美さん。植物は鉢にもこだわり、自宅を豊かにするインテリアとして提案します。カフェスペースで提供されるコーヒー豆は、機械ではなく手で焙煎。食事メニューも身体にいい食材を使用した美味しいものを用意しています。

埼玉在住を経て夫の実家がある八戸に移住した、『植物屋ARAYA』のオーナー・荒谷真奈美さん。2016年に自宅でお店をオープンした後、空き家となっていた義父の家をリノベし、2018年に現在の場所に移転した

築80年以上の古民家を改装した空間は、センスのいいアンティーク家具や雑貨などが並び、明るい雰囲気です。荒谷さんの目利きで、青森のクリエーターや職人の商品も多数用意されていて、おしゃれな空間が広がっています。

取材先情報:植物屋(しょくぶつや)ARAYA(アラヤ)
■住所:八戸市小中野4-3-55
■電話番号:090-6227-1035
■営業時間:12:00〜17:00
■休み:月~水曜
■Instagram:@shokubutsuya_araya

2.ノスタルジックな空間で、『6かく珈琲』のこだわりの一杯を楽しもう

七輪で焙煎した豆で淹れる、コク深いコーヒー(600円~)

「カフェジーニョ(濃縮エスプレッソ/1,000円)」も提供している

 

『6かく珈琲』の古民家は、元々、武士が鞍替えをして海運業を始めた際の事務所として130年ほど前に建てられたもの。旅館や病院と役割を替え、約20年の空き家期間を経て、オーナーの吉島康貴さんがお店を構えました。コンセプトは、炭作りに魅せられて、本場の宮崎で経験を積んできた吉島さんらしく、“炭”。少量ずつ七輪でコーヒー豆を焙煎しています。炭で火を通すことで、じっくり旨味が引き出されるそう。

『6かく珈琲』オーナーの吉島康貴さん。八戸出身。宮崎で炭作りの仕事を経て、2015年にUターン。初めは移動販売で『6かく珈琲』を始め、2015年に現在の古民家でオープンした

 

町医者だった診察室をリノベしてお店にし、お店が休みの日は音楽イベントを行うことも。吉島さんがやりたいことも叶えつつ、お客の要望にも応えている素敵なお店です。

取材先情報:6かく珈琲(こーひー)
■住所:八戸市小中野8-13-2
■電話番号:非公開
■営業時間:12:00〜18:00
■休み:月~水曜
■Instagram:@6kaku_coffee

3.ギャラリー兼カフェの『ソールブランチ新丁』。旅館をリノベし、新しい空間に

不定期でギャラリーの展示を行う

店にあるものはほとんどがもらい物だそう

 

約120年前、ある料理人が店を始め、二代目で蕎麦屋、三代目で旅館になり、現在は吉川さんがギャラリー兼カフェを構えています。2階に2つあった広間のひとつをギャラリー、もうひとつをカフェにしており、ギャラリーの展示期間のみ営業しています。

かつて叔母が営んでいた旅館をリノベし、2014年に『ソールブランチ新丁』をオープンさせた吉川拓志さん(左)。お店には当時の旅館だった頃を知っている人が訪れて、思い出話を聞くこともあるという。右はアート活動をメインに行っている、スタッフのYAMさん

 

吉川さんはCDや製作販売も行っており、『植物屋ARAYA』の荒谷さんや『6かく珈琲』の 吉島さんとはバンド仲間! カフェメニューは展示の企画ごとに変わるので、アートの空間を楽しみながら美味しい料理を味わいましょう。

企画ごとにメニューが変わる。取材日のランチメニューは「タラのレモンバターパスタ(1,045円)」、「コーヒー(385円)」と「チーズケーキ(550円)」

取材先情報:ソールブランチ新丁(しんちょう)
■住所:八戸市小中野8-8-40
■電話番号:0178-85-9017
■営業時間:展示期間のみ営業(スケジュールはSNSを確認)
■休み:不定休
■Instagram:@saulebrancheshincho

いかがでしたか?古民家を活用した個性あふれる3店舗は、年齢問わず誰でも受け入れてくれる居心地の良さがあります。訪れれば新しいカルチャーに触れて、きっと良い時間を過ごせますよ♪


| Written by 八戸本編集部

『八戸本』を制作した出版社「EDITORS」は、2021年2月に民事再生の申立てを行った「エイ出版社」から「街ラブ本シリーズ」『世田谷ライフ』『湘南スタイル』『ハワイスタイル』など、エリアに特化した出版事業を譲受した後継会社です。八戸市出身の編集者を中心に制作を進めた『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行されて話題となり、たちまち重版。観光目的だけでなく、八戸に暮らす人、八戸で働く人、八戸を故郷に持つ人、八戸を愛するすべての人に向けた本です。この街の魅力を、ぜひこの一冊を通して再発見してください。『八戸本』は、八戸市内の主要書店で大絶賛発売中です。

HP:https://editorsinc.jp/ Instagram:@hachinohe_bon_editors

「街ラブ本シリーズ」の88冊目で、東北では『盛岡本』・『福島本』に続いての3冊目となる『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行。食材の宝庫である八戸ならではのグルメ、青森県内の国宝がすべて八戸に集結している謎、地元愛にあふれた八戸のキーパーソンたちの紹介など、八戸市の魅力がぎっしり詰まった一冊です。

Visit View