寺下観音

 鎌倉時代に行基という高僧が開山したと伝えられる、奥州南部糠部三十三ヶ所巡礼一番札所。観音堂の中には、千数百年前に行基が伝えたという観音像が安置されています。境内には西国三十三ヶ所巡礼の観音様が祀られており、ここでお参りすれば、そのご利益も受けられると言われています。また観音堂のほかに潮山神社があり、神仏混交の地として古くから霊地として近隣の人々から信仰されてきました。毎年5月第3土日に開催される例大祭には、無病息災、家内安全、五穀豊穣、海上安全などを願う多くの参拝者が訪れ、鐘の音が1日中絶えません。
 
 
 

寺下の五重の塔

 五重塔跡は観音堂の西方、灯明堂近くの標高約210mの山中に位置。津要(しんよう)玄梁和尚が建立発願され、延享2年(1745)8月に建立しました。高さ約12mで沖を走る舟からは真っ赤にそびえたつ塔がよく目立ったといいます。落成式には近隣寺院の僧侶や八戸藩の人々が集まり盛大に行われたと伝えられています。大正2年(1913)8月の暴風雨で倒壊し、現在は土台石のみが残されています。ちなみに屋外の五重塔としては日本最小であったといわれています。

インフォメーション

所在地
三戸郡階上町大字赤保内字寺下8

電話番号
0178-88-3987
アクセス
東北自動車道八戸ICから車で50分
駐車場
約50台

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