蕪嶋神社の始まり
社伝によると宝永3年(1706年)に建立されたとされている蕪嶋神社。古くから地元の人々に愛され、お正月などには多くの参拝客でにぎわいを見せていました。特に、年末年始に行われる蕪嶋神社カウントダウンフェスティバルでは約100発の花火が打ち上げられ、多くの人々を魅了していました。
そんな蕪嶋神社が火災に見舞われたのは2015年11月5日のことでした。午前4時過ぎ、感知器により火災信号を受信した警備会社から消防署へ連絡が入ったことで火災が発覚。あっという間に木造平屋建て約280平米が焼失し、社殿は全焼しました。全国のメディアでも蕪嶋神社焼失のニュースは報道され、それを見た人たちから蕪嶋神社再建に係る寄付金が寄せられました。
2016年11月、蕪嶋神社再建のための工事がスタート。うみねこの繁殖期である4月~8月は工事をせず、約5年もの歳月をかけて社殿の再建を進めました。
2019年12月、再建された蕪嶋神社がメディアに公開されました。うみねこが羽ばたいている様子を表現したという社殿の屋根や建物内にある吹き抜け天井彫刻や「龍」の天井画など、随所に工夫が凝らされています。ケヤキやヒノキなど青森県産材を中心とした木造2階建てとなり、長さ8mの通し柱を22本用いることで強風にも耐えることができます。
蕪嶋神社周辺の観光情報
蕪嶋神社周辺の蕪島エリアはアクティビティや食など、観光資源豊富なエリアです。
みちのく潮風トレイルは青森県八戸市から福島県相馬市をつなぐロングトレイル。蕪島はみちのく潮風トレイルの起点・終点になっており、美しい自然を見ながら約1,000㎞のロングトレイルを楽しむことができます。
また、海がすぐそばにある蕪島の周辺飲食店では、新鮮で美味しい魚介類を堪能することができます。漁師町である八戸の食文化にも注目です。