昭和の風情と美酒・美食を求め、毎夜にぎわいを見せています。
こぢんまりした店内で、肩を寄せ合いながら、ちょっと一杯。
横丁の誕生
古くから港町として栄えた八戸では、漁から戻った海の男たちをもてなす飲食店が発達してきました。中心街の横丁の始まりは、終戦後にさかのぼります。もともとは屋敷町だった場所に、戦地引揚者のためのマーケットの開設、相次ぐ映画館の開館などによって周辺飲食街が発展。このことが、中心街に横丁が誕生するきっかけとなりました。
平成14年(2002)には、東北新幹線八戸開業に伴って「みろく横丁」が誕生し、今や八戸のシンボル的存在に。八戸の横丁文化は市民や観光客、出張で訪れたビジネスマンなどに親しまれており、今夜も狭い路地から人々の笑い声が聞こえてきます。
横丁の楽しみ方
八戸市中心街に張り巡らされた8つの横丁。横丁にはそれぞれ独特の雰囲気があり、港町・八戸の郷土料理が味わえる居酒屋、常連客が集う小料理屋、老舗のスナックやバー、エスニック料理店など、バラエティ豊かなお店が揃います。店主や隣の客との距離が近く、すぐに仲良くなれることも横丁の魅力の一つ。初めて訪れても会話が弾み、懐かしさすら感じる不思議な感覚が横丁にはあります。
横丁の美酒と人情に酔いしれ、時を忘れてはしご酒。
八戸横丁ラビリンス探訪
ビルの隙間を通り抜け、8つの横丁を一周するお散歩コース。気に入ったお店を見つけたら、お好きなだけ寄り道を。
横丁その1 「みろく横丁」
横丁ビギナーでも入りやすい明るく活気ある横丁。八戸屋台村「みろく横丁」は、中心街に位置する三日町と六日町にまたがる横丁であることからその名が付けられました。横丁には26店舗の固定屋台がひしめき、各店舗が郷土料理や海鮮料理などでおいしさの腕を競い合っています。各店舗は一坪ほどの広さで、地元の人びとや観光客との交流が、お酒や料理をさらに味わい深くしてくれます。地図を開く▼ みろく横丁を抜け、裏通りを横断し、提灯が目印の鷹匠小路へ。 吉永小百合さんのポスターを目印に左折
横丁その2 「たぬき小路」
北海道一の歓楽街として知られる札幌の狸小路のにぎわいを目指して、昭和20年(1945)代前半から「たぬき小路」と呼ばれるようになりました。古い映画から抜け出てきたようなレトロな町並みは情緒たっぷり。女優の吉永小百合さんが出演する「JR大人の休日倶楽部・八戸横丁篇」のロケ地にもなりました。一見袋小路のようですが、五番街に通り抜けることができます。地図を開く
たぬき小路のお店はこちらをクリック
- 富士屋(串焼き)
- リベルタ(バー)
- 誕生(小料理)
- らんぷ亭(居酒屋)
- シェル(スナック)
- ページⅠ(スナック)
- 暖だん(居酒屋)
- 愛彩(スナック)
- せっちゃん(焼き鳥)
- 北の家(小料理)
- せきや(焼き鳥)
- はせ川(居酒屋)
- アンコボ(スナック)
- 喜麻誠(スナック)
- OLD SHOES(バー)
- まり(スナック)
▼ 行き止まりに見えるが通り抜け可能
横丁その3 「五番街」
鷹匠小路(ロー丁)からたぬき小路を通り、長横町に抜ける途中にある横丁。大ヒットしたアメリカ映画の「五番街の出来事」にちなんで「五番街」と名づけられました。昭和30年(1955)代後半から続く飲食店街です。隠れ家的な店が多く、横丁らしい大人のムードが漂っています。地図を開く五番街のお店はこちらをクリック
- りりっく(スナック)
- 花と柳(和風スナック)
- なおこ(スナック)
- モンスターガールズ(スナック)
- ルージュ(スナック)
- さめなます(スナック)
- W(バー)
- にわちゃん(カラオケ)
- 酒処つちのこ(居酒屋)
- ACE(パブ)
- ダンディ(パブ)
▼ 長横町を横断
横丁その4 「八戸昭和通り」
平成14年(2002)の東北新幹線八戸開業にあたり、愛称の無かった長横町の飲食街に「昭和のぬくもりが感じられるように」との想いを込めて、「八戸昭和通り」が生まれました。居酒屋のほか、焼鳥屋やスナック、郷土料理「そばかっけ」を出す店など、比較的道幅が広く明るい通りで、横丁ビギナーでも親しみやすい横丁です。地図を開く八戸昭和通りのお店はこちらをクリック
- 八光(和食)
- クラブアステリオン(クラブ)
- 鮨武(寿司)
- 遊馬(スナック)
- ロビンソン(プロレスパブ)
- 六助(居酒屋)
- ゆきんこ(カラオケスナック)
- 大輪(スナック)
- 酒と肴ごめ(居酒屋)
- 胡蝶
- 高はし(居酒屋)
- NEW BUG(スナック)
- とらまる(鉄板居酒屋)
- 焼肉大満(焼肉)
- ちぇりーぶらっさむ(スナック)
- ねぎぼうず(スナック)
- 浅坂(焼き鳥)
▼ 駐車場の脇を通り抜けて左折、木製のアーチを目印に左折
横丁その5 「ハーモニカ横町」
楽器のハーモニカのリードのように店舗が並んでいたことから「ハーモニカ横町」と呼ばれるようになった横丁。昭和20年(1945)代後半から続く古い飲食店街で、木製のアーチ看板が目印です。小料理店、居酒屋、エスニック料理店など多種多様な店が並び、懐かしさと同時に多国籍ムードが漂う横丁で、幅広い客層に人気があります。地図を開く
ハーモニカ横町のお店はこちらをクリック
- のりちゃん(居酒屋)
- POWER(小料理)
- ふくちゃん(居酒屋)
- 九十九(居酒屋)
- 梵亭(居酒屋)
- BAR FLY(バー)
- ナマステ(フード&バー)
- たかの巣(ガールズバー)
- チャクラ(アジア酒場)
- さくら草(小料理)
- ら・ら(小料理)
- 野の花(小料理)
- こうちゃん(居酒屋)
- 煮売屋ういろう(居酒屋)
- 豚がっぱり焼きDA介(ホルモン)
- 一品料理ます子(居酒屋)
▼ 郵便局のある「ポストコアビル」を通り抜け、長横町を渡る
横丁その6 「長横町れんさ街」
ロー丁れんさ街と隣接し、長横町に面してU字型に発達した横丁。映画館(現在は閉館)脇の横丁に、鎖をつなぐように状態で飲食店が並んだことから「長横町れんさ街」と呼ばれるようになりました。昭和20年(1945)代後半から続く飲食店街です。居酒屋のほか、寿司屋や焼肉屋、老舗のバーやスナックなど、バラエティに富んだお店がそろっているのが特徴です。地図を開く長横町れんさ街のお店はこちらをクリック
▼ そのまま直進
横丁その7 「ロー丁れんさ街」
藩政時代に牢屋が置かれた鷹匠小路と長横町れんさ街を結ぶ開放的な横丁。八戸市中心街の歓楽街・鷹匠小路は、藩政時代に一時期牢屋があったため、「ロー丁(ろーちょう)」とも呼ばれています。そのロー丁と長横町れんさ街をつなぐ位置にあったことから「口一丁れんさ街」呼ばれるようになりました。人通りも多く、明るく開放的な店舗も多いのが特徴です。地図を開くロー丁れんさ街のお店はこちらをクリック
- ていじ(居酒屋)
- おかげさん(小料理)
- 山海楼(居酒屋)
- わが家(居酒屋)
- かこい(居酒屋)
- ラーメン幸龍(ラーメン)
▼ 鷹匠小路を右折。裏通りを横断し、サバ専門店が目印の「大吉通り」に入る
横丁その8 「花小路」
三日町と六日町を結ぶ「みろく横町」と東西に交差する横丁。中心街にビルが増え再開発が進められてきたこの一帯は、花の咲き誇る路地となることを願い「花小路」と名づけられました。日中は、野菜や果実、総菜などが販売される花横市場も開かれます。地図を開く花小路のお店はこちらをクリック
- サバの駅(和食)
- らぷらざ亭(居酒屋)
- なおき(居酒屋)
- ふれあい(スナック)
- A DAY(バー)
- 来る来る(居酒屋)
- 永遠に(小料理)
- 雪月花(居酒屋)
- てまひま家(居酒屋)
- フラット(レストランバー)
- 華月(居酒屋)
- とらや(居酒屋)
- ガンショップオオムカイ(モデルガンショップ)
- 鶏8(焼き鳥)
- 楽蔵(居酒屋)
- 長浜ラーメン(居酒屋)
- つるべゑ(居酒屋)
- SOUL CHILD(バー)
- いとをかし(居酒屋)
- 田夢ら(居酒屋)
- BAL Candela(イタリアン)
- 小松笑店(九州ラーメン)
▼ みろく横丁との交差場所で右折、表通り(国道340号線)を横断
八戸ポータルミュージアムはっち
コラム「八戸横丁月間『酔っ払いに愛を』」
路地に小さな飲食店が軒を連ねる八戸の「横丁」の魅力を、さまざまな角度から楽しめるアートイベント「八戸横丁月間 酔っ払いに愛を」。路上や店内で行われるダンスや演劇が見ものの「横丁オンリーユーシアター」、はしご酒ができる「横丁連合飲みだおれラリー」などが行われ、横丁が普段より華やぎ活気づく1ヶ月です。
- 開催時期
- 毎年10月
- 開催場所
- 八戸中心街横丁各所
- 問い合わせ先
- 酔っ払いに愛を実行委員会(八戸ポータルミュージアム内)
TEL 0178-22-8228 - 酔っ払いに愛を2023ホームページ
http://yopparai8.jp/2023/