令和6年度 八戸三社大祭
山車のあらまし

【八戸三社大祭INDEX】   
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※各組の山車の写真は、後日に公開予定です。



神明宮 附祭 山車題名

廿六日町山車組(にじゅうろくにちまちだしぐみ)

 決戦 壇ノ浦 義経八艘飛び(けっせん だんのうら よしつねはっそうとび)

文治元年(1185)3月 源平最期の決戦となる壇ノ浦での戦いで、多くの伝承が残されている中で特に有名な話が源義経の「八艘飛び」です。平家の猛将・平教経(たいらののりつね)は義経を道連れにしようとするが、船から船へ八艘の彼方へと飛び移り難を逃れたという伝説が山車の場面。

新荒町附祭若者連(しんあらまちつけまつりわかものれん)

 本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)

武田勝頼(たけだかつより)に恋した八重垣姫(やえがきひめ)は、父上杉謙信(うえすぎけんしん)に首を狙われた勝頼を助けるため諏訪法性(すわほっしょう)の兜に宿る諏訪明神(すわみょうじん)の使いの狐の加護を得て諏訪湖(すわこ)を駈け、勝頼に危急を告げに行く「奥庭狐火(おきにわきつねび)の段」を上段・中段に表現し、下段には将軍暗殺の首謀者である斎藤道三(さいとうどうざん)が謀略のために娘である濡衣(ぬれぎぬ)を将軍の後室と間違って撃ってしまい、上杉景勝(うえすぎかげかつ)山本勘助(やまもとかんすけ)らによって道三の陰謀が暴かれてしまう「道三(どうざん)最期(さいご)の段」を表現してみました。

上組町若者連(かみくみちょうわかものれん)

 龍宮(りゅうぐう) ~龍宮城の宴の場(りゅうぐうじょうのうたげのば)

童話うらしま太郎で、助けたカメに連れられて龍宮城に行き乙姫達と毎日楽しく過ごしている場面。向かって右展開には龍に乗った龍神様と楽しむ魚達、向かって左展開に大型の魚達と一緒に泳ぐ侍女(じじょ)達。山車中心に魚達に囲まれ楽しむうらしま太郎、せり上がりにそれを見守り楽しむ乙姫を配置しました。

根城新組山車組(ねじょうしんくみだしぐみ)

 碇 知盛(いかり とももり)

平家が滅亡する壇ノ浦(だんのうら)の合戦の一場面である。
義経の戦術により活躍で戦況を覆され、平家一門はもはや勝目のない事を悟り、二位の尼(にいのあま)平時子(たいらのときこ))は幼い安徳天皇(あんとくてんのう)を抱きかかえ海に身を投じた。知盛(とももり)は次々と命を落とす自軍の(つわもの)達を見据え、大きな碇を抱き、満身創痍の体を海に投じた。

賣市附祭山車組(うるいちつけまつりだしぐみ)

 天下の大泥棒(てんかのおおどろぼう) 石川五右衛門(いしかわごえもん)

平成20年11月に当時の市川海老蔵(いちかわえびぞう)氏(現 十三代目 市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)氏)が博多座にて上演した 「石川五右衛門」を基に山車を制作しました。大阪城の(しゃちほこ)を盗む有名な場面、満州(まんしゅう)の城主 ワンハンとの南禅寺(なんぜんじ)楼門(ろうもん)での対面の場面、葛籠(つづら)を背負い宙乗りする場面と見どころ満載の山車になります。霧隠才蔵(きりがくれさいぞう)により授かった忍術を使い豊臣秀吉の名刀を盗む場面や五右衛門の仲間、数多くの盗んだ財宝なども山車に配置し、石川五右衛門ワールドを展開します。

吉田産業グループ山車組(よしださんぎょうぐるーぷだしぐみ)

 記紀神話(ききしんわ) 豊玉姫(とよたまひめ)

豊玉姫(とよたまひめ)は、海神(わたつみのかみ)豊玉彦(とよたまひこ)の娘で真の姿は八尋和邇(やひろわに)海神(わたつみ)(みや)海幸彦(うみさちひこ)の釣り針を探しにきた山幸彦(やまさちひこ)と出会い結婚して幸せな日々を過ごすが3年後、釣り針を探しに来たことを思い出し豊玉彦(とよたまひこ)に事情を話すと、釣り針はすぐに見つかり地上に帰ることとなった山幸彦(やまさちひこ)。今年の山車は、正面上段に豊玉姫(とよたまひめ)、正面下段に豊玉彦(とよたまひこ)、左右展開に山幸彦(やまさちひこ)、妹の玉依姫(たまよりひめ)をそれぞれ配置し豊玉姫(とよたまひめ)が地上に帰る山幸彦(やまさちひこ)を見送る場面とした。

白山台山車組(はくさんだいだしぐみ)

 雷神(らいじん)源義平(みなもとのよしひら) 布引の滝にて平氏を撃つ(ぬのびきのたきにてへいしをうつ)

雷神(らいじん)となって怨敵(おんてき)()たん!」
武勇智謀(ぶゆうちぼう)にたけ悪源太義平(あくげんたよしひら)の異名(とどろ)源義平(みなもとのよしひら)も、奮戦(ふんせん)(むな)しく捉えられ、最期にそう言い残す。数年後、平清盛(たいらのきよもり)らが布引の滝(ぬのびきのたき)に訪れた際、天は急変、義平の雷撃(らいげき)が平氏一行を襲った。また、布引の滝には滝壺(たきつぼ)奥深くに龍宮城があり、宝玉(ほうぎょく)を授かったという逸話もある。豪壮(ごうそう)に流れ落ちる滝、荒れ狂う雷鎚(いかづち)と義平の怒り、滝壺から続く橋と華やかな龍宮城。布引の滝にまつわる伝説を一つの山車絵巻としました。



法霊山龗神社 附祭 山車題名

城下附祭(しろしたつけまつり)

 車引(くるまびき) 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」は義太夫狂言(ぎだゆうきょうげん)の一つとされ、平安時代の政治家の「菅原道真(すがわらのみちざね)」が、「藤原時平(ふじわらのしへい)」の陰謀により大宰府に左遷された事件をモチーフにした演目です。
車引(くるまびき)」はこの歌舞伎の三段目の演目であり「菅原道真(すがわらのみちざね)」がモデルの「菅丞相(かんしょうじょう)」らに仕える三つ子の舎人(とねり)の争いを描く演目です。
梅王丸(うめおうまる)」と「桜丸(さくらまる)」は「時平(しへい)」に恨みを晴らすため牛車を襲おうとした。三つ子の一人、時平に仕える「松王丸(まつおうまる)」と争っていると牛車が壊れ、「藤原時平(ふじわらのしへい)」が姿を現し睨みつけられ恨み晴らせずといった場面となっています。

新井田附祭振興会(にいだつけまつりしんこうかい)

 太閤秀吉(たいこうひでよし) 虎退治を命ず(とらたいじをめいず)

天下統一の野望を果たした豊臣秀吉(とよとみひでよし)は、朝鮮半島制圧のため二度の出兵を行ったがその裏には、虎の脳みそには不老長寿(ふろうちょうじゅ)の力があるとされたことから虎退治という目的があった。
上段主役には、虎を献上され喜ぶ豊臣秀吉、山車中央には巨大な虎と戦う加藤清正(かとうきよまさ)を配置しました。
山車前方展開部には、虎を生け捕りにしようと奮戦する吉川広家(きっかわひろいえ)、馬に誇り鉄砲隊と共に戦う伊藤祐兵(いとうすけたか)小西行長(こにしゆきなが)を配置しました。
山車全体でそれぞれの武将が虎と戦う場面を表現しました。

青山会山車組(せいざんかいだしぐみ)

 かぐや姫(かぐやひめ)

国中でも美しいと噂のかぐや姫という女性が住んでいました。5人の貴公子達に結婚を申し込まれたかぐや姫は、無理難題な課題を貴公子達へ出すものの、誰も成し遂げられませんでした。
(みかど)の求婚も断ったある日、月へ帰らなければいけないとかぐや姫は告げます。山車の場面は、無理難題な物を手に入れようと奮闘(ふんとう)する貴公子達、月へ帰らせまいとするおじいさんとおばあさん、そして(みかど)。主役には、月へと帰るかぐや姫となっております。

朔日町附祭(ついたちまちつけまつり)

 俵藤太秀郷の大百足退治(たわらとうたひでさとのおおむかでたいじ)

俵藤太秀郷(たわらとうたひでさと)が橋を渡っていると、大蛇が横たわっていました。皆が恐れるなか秀郷は平然と踏み越えます。すると大蛇は美女に姿を変え、自分は龍神一族だと告げ、更に敵対する大百足(おおむかで)の退治を依頼しました。承知した秀郷が竜宮城へと招かれ歓迎をうける最中、大百足が襲ってきました。秀郷は強弓をつかえ射掛けますが、一の矢、二の矢は跳ね返されます。「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)」と念じ放った三の矢が遂に眉間を射抜き大百足を退治しました。

十一日町龍組(じゅういちにちまちりゅうぐみ)

 南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)

安房国(あわこく)里見家(さとみけ)が滅亡した際逃れていた伏姫(ふせひめ)は、八房(やつふさ)と言う神犬(しんけん)(ちぎ)りを結び妊娠するも、 鉄砲に打たれてしまう。すると体内から8つの玉が飛び散り、犬江親兵衛(いぬえしんべえ)(じん)犬川荘助(いぬかわそうすけ)()犬村大角(いぬむらだいかく)(れい)犬坂毛野(いぬさかけの)()犬山道節(いぬやまどうせつ)(ちゅう)犬飼現八(いぬかいげんはち)(しん)犬塚信乃(いぬづかしの)(こう)犬田小文吾(いぬたこぶんご)(てい)、という8 つの(たま)をそれぞれ持つ八犬士(はっけんし)が誕生します。散り散りになって誕生した彼らが、玉が引き合うように次々と出会い、里見家再興のために活躍する。

塩町附祭組(しおちょうつけまつりぐみ)

 ヤマトタケルと歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)

主役の上段にスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を配置し、中段と左右展開部に歌舞伎十八番の演目「(しばらく)・矢の根、助六」を配置した歌舞伎づくしの山車となっております。

下大工町附祭若者連中(しもだいくまちつけまつりわかものれんちゅう)

 三国志 五丈原 智龍天翔(さんごくし ごじょうげん ちりゅうてんしょう)

物語は、三国志(さんごくし)五丈原(ごじょうげん)の戦い、2人の軍師・(しょく)諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)()司馬懿仲達(しばいちゅうたつ)。234年春2月蜀の諸葛亮孔明は魏に遠征。蜀軍10万人の軍勢を率いて五丈原に布陣。それに対して魏軍20万人の大軍で渭水南岸(いすいなんがん)に砦を築き防備を固める。両軍の対陣は100日あまりに及んだが、234年8月諸葛亮孔明は陣中で病に倒れ亡くなってしまう。蜀軍は撤退して敗退する。場面は諸葛亮孔明と司馬懿仲達の戦い。

下組町山車組(しもくみちょうだしぐみ)

 大坂の陣 真田幸村(おおさかのじん さなだゆきむら)

徳川軍と豊臣軍が雌雄(しゆう)を決して激突した、戦国時代最後の戦いとして知られる大坂の陣
上段に真田丸を表現し鉄砲衆を配置、中段に騎馬隊を率いる幸村、下段に真田の騎馬武者、蹴散(けち)らされている前田軍などを配置し、真田の勢いある攻めの一場面を製作しています。

内丸親睦会(うちまるしんぼくかい)

 滝夜叉姫(たきやしゃひめ)

天慶(てんぎょう)の乱で父 平将門(たいらのまさかど)が討たれ、一族郎党滅ぼされるが生き残った五月姫(さつきひめ)は、貴船神社(きふねじんじゃ)に願を掛け蝦蟇仙人(がませんにん)から妖術を授かる。「滝夜叉姫(たきやしゃひめ)」と名を改め弟の平良門(たいらのよしかど)下総(しもうさ)の国相馬(そうま)の城に向かい、夜叉丸(やしゃまる)蜘蛛丸(くもまる)ら多くの手下を従え朝廷転覆の反乱を企てるも、先手を打った朝廷は陰陽師・大宅中将光圀(おおやのちゅうじょうみつくに)(通称太郎)と山城光成(やましろみつなり)に滝夜叉姫征伐の勅命を下していた。相馬の城の内裏に追い詰められた滝夜叉姫はドクロの化け物を呼び出し激闘する。

柏崎新町附祭(かしわざきしんちょうつけまつり)

 陰陽師 安倍晴明(おんみょうじ あべのせいめい)

藤原元方(ふじわらもとかた)の娘祐姫(すけひめ)は、帝との間に宏平親王(ひろひらしんのう)を授かりますが、幼くして亡くなってしまいます。
悲しみのあまり妖術使いの道尊(どうそん)の術で鬼となり帝に襲い掛かろうとしますが、安倍晴明は源博雅(みなもとのひろまさ)と不死の力を持つ青音(あおね)の力を借りて帝を守る場面となっています。

(よど)

 開運招福 祝いの躰(かいうんしょう ふくいわいのてい)

郷土八戸のこれからの未来が、明るく幸多くなることを願い、山車では七福神の持ち物を持った美女が福を招きよせ、十二支の動物たちが開運を願って現れる場面を山車の上で創作し表現いたしました。



長者山新羅神社 附祭 山車題名

十六日町山車組(じゅうろくにちまちだしくみ)

 雷神(らいじん)菅原道真(すがわらのみちざね)

みなさまご存じですか?菅原道真(すがわらのみちざね)は学問の神様で有名ですが、その前は怨霊、雷神として恐れられていました。場面は、怨霊と化した雷神・菅原道真による清涼殿(せいりょうでん)落雷事件を再現しました。主役は巨大化し爆発的怒りをあらわにした道真、周りには道真の化身の龍を配置、雷により激しく燃え盛る天皇の住いの清涼殿、迎え撃つ武士と逃げ惑う姫・子を配置しました。
※山車には火除けの守り神、鯱鉾(しゃちほこ)も配置しました。

鍛冶町附祭若者連(かじちょうつけまつりわかものれん)

 平家一門(へいけいちもん)大物浦の逆襲(だいもつのうらのぎゃくしゅう)

源平合戦にて大きな功績を挙げながら兄頼朝(よりとも)から追われる身となった源義経(みなもとのよしつね)。逃げ場所を求め摂州大物浦(せっしゅうだいもつのうら)から西国(さいごく)へ船出するも、荒波の中壇ノ浦(だんのうら)で滅び怨霊と化した平家の公達に襲われ行く手を阻まれる。主役には大きな錨を担いだ平知盛(たいらのとももり)。波間からは幼くして壇ノ浦に沈んだ安徳天皇(あんとくてんのう)や鬼の形相を浮かべ義経への逆襲を果たさんとする平家の公達を配置。相対し船中には必死に耐え忍ぶ義経や弁慶(べんけい)を配置し壮絶な海上での攻防を表現。

八戸市職員互助会(はちのへししょくいんごじょかい)

 五十周年祝 鶴亀と寿三番叟(ごじゅうしゅうねんいわい つるかめとことぶきさんばそう)

舞台は宮廷。健康長寿・子孫繁栄を祈願して、気高く美しい女帝(じょてい)廷臣(ていしん)による吉祥の舞踊「鶴亀(つるかめ)」が上段を彩ります。下段は能楽の「(おきな)」が元となった歌舞伎舞踊「寿三番叟(ことぶきさんばそう)」の平和・五穀豊穣・子孫繁栄を願う祝言の舞が並びます。
参加五十周年を慶び、吉祥の象徴である鶴と亀、松竹梅を山車全体に配置した格調高いお祝いの山車です。

吹上山車組(ふきあげだしくみ)

 天の川 七夕伝説(あまのがわ たなばたでんせつ)

天の(みかど)西王母(せいおうぼ)の娘である七人の天女が下界(げかい)へと舞い降り遊んでいたが、その末娘の織姫(おりひめ)牛飼い(うしかい)牽牛(けんぎゅう)とが恋におち夫婦となり二人の子宝に恵まれた。だが下界で暮らす娘に怒った両親は織姫を天界(てんかい)へと連れ戻し、西王母は(かんざし)を抜いて二人の間に線を引いた。やがてその線は天の川となり二人は川を隔てて見つめ合うばかりだった。二人の姿に心を打たれた鳳凰(ほうおう)(かささぎ)を呼び集め、川に鵲の橋を架け渡し一年に一度七夕に巡り合うことができた。

八戸共進会山車組(はちのへきょうしんかいだしぐみ)

 八岐大蛇(やまたのおろち)

毎年出雲を訪れ娘を食べているヤマタノオロチが、今年もやって来ると老夫婦から聞き、退治を申し出たスサノオとヤマタノオロチとの戦いを表現したもの。神話では酒を飲ませてから退治したとなっているが、ここでは飲んだ首と飲んでいない首と仮定して戦いの模様を表現した。

糠塚附祭組(ぬかづかつけまつりぐみ)

 蕪嶋弁財天と七福神(かぶしまべんざいてんとしちふくじん)

八戸市の観光地、蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)を山車全体に表現しました。主役には蕪嶋弁財天(かぶしまべんざいてん)、それを取り囲んで遊ぶ七福神。中央には蕪嶋神社の御神輿(おみこし)海上渡御(かいじょうとぎょ)を表現。

長横町粋組(ながよこちょういきぐみ)

 吉祥 七福神(きっしょう しちふくじん)宝船(たからぶね)

雲海を渡る宝船。船上では娯楽を楽しむ寿老人(じゅろうじん)福禄寿(ふくろくじゅ)、えびす様は鯛を釣り上げ、大黒様(だいこくさま)は大判小判の宝の雨を降らせ商売繁盛を願う。白龍に乗った弁財天(べんざいてん)はびわを奏で、毘沙門天(びしゃもんてん)布袋様(ほていさま)は天馬と共に雲海を駆け回るめでたい場面です。

六日町附祭若者連(むいかまちつけまつりわかしゃれん)

 酒呑童子(しゅてんどうじ)

大江山に住む酒吞童子は、鬼の四天王と言われる手下の鬼達と都に暴れ込んで来ては金銀財宝を奪い、若い娘をさらうなど悪事をはたらいていた。場面は池田の中納言の姫君の一行を襲い連れ去ろうとする場面。

類家山車組(るいけだしぐみ)

 俵藤太秀郷 大百足退治(たわらのとうたひでさと おおむかでたいじ)

ある時、瀬田(せた)唐橋(からはし)に大蛇が横たわり、人々は恐れて橋を渡らなくなったが、秀郷(ひでさと)は臆する事なく大蛇を踏み超えた。大蛇は人に姿を変え、「私は湖底に住む龍王(りゅうおう)。一族が三上山(みかみやま)に住む百足(むかで)に苦しめられている」と百足退治を懇願する。秀郷が唐橋にて待ち構えていると大百足が向かってきた。強弓つがえ一の矢、二の矢を放ったがはねかえされる。「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)」の念と共に放った三の矢が百足の眉間を射抜いた。秀郷は龍王より太刀、米俵、赤銅の鐘など多くの褒美を授かった。(出展:琵琶湖大津歴史百科)

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