■住所:八戸市六日町8
■電話番号:0178-24-5310
■営業時間:19:00〜翌2:00
■休み:なし
■Instagram:akloungebar
2.長横町れんさ街のベテラン『洋酒喫茶プリンス』で、八戸を表現したカクテルを
天井に名刺が貼られるようになったのは約10年前から。以降「天井に名刺を貼れば出世する」という噂が広まり、県内外からお客が訪れるようになったそう。八戸本編集部も貼ってきたので、ぜひ探してみてください……!
店の扉を開くと天井を埋め尽くす名刺の数々。年季の入ったイルミネーション付きのバーカウンターには、派手なシャツのマスターが佇んでいます。1975年創業のこちらのお店を営むのは、二代目の佐々木良藏さん。佐々木さんの人柄や店の個性が満載なのはもちろん、オリジナルカクテルのユニークさも人気の理由です。
マスターの佐々木さんは元自衛官という異色の経歴! お客の要望に柔軟に対応してくれる。カクテルは新作も多く、お客に試飲してもらい意見を聞きながら調整しているそう
カクテルは「種差」、「蕪島」、「縄文」など八戸の自然や文化、歴史をイメージしたものから、「ヴァンラーレ」、「八戸ダイム」といった地元スポーツチーム名を名付けたもの、さらにはカシオペアクルーズでシェイカーを振ったこともある縁から、「スーパーこまち」や「隼」と鉄道に関するものまで、約20種類が用意されています。
上)青い液体を海、ウズラの黄身を朝日に見立てた「みちのく潮風トレイル」は味はもちろん写真映えも◎。下)八戸三社大祭の山車から着想を得た「神社・エール」。左から「波山車」、「建物山車」、「岩山車」、「高欄山車」をイメージしたカラフルで味わい深い一杯
ノーチャージで全品1杯500円という、驚きのリーズナブルさも通いやすいポイントです。ライナップを見ただけで佐々木さんの八戸愛が伝わるカクテルを、ぜひ味わってください。
3.お酒の味わいを豊かに広げる肴。
『OLD SHOES』の名作つまみに心が踊る!
味や香りだけでなく、その酒のバッググラウンドまで、会話の中でさり気なく話してくれる上小路さん。柔和な人柄で自身の好みを押し付けず、酒談義にも気軽に応じてくれる。2006年にオープンし、元スナックをノスタルジックな昭和の雰囲気に改装した店内は、80年代の歌謡曲をメインに、お客さんの好みに合わせてセレクトしているとか
「チャージは1,500円で、お通しを何品食べても同じ値段です」とマスターの上小路宏幸さん。趣味で始めた料理はすべて独学だと言いますが、酒好きの心を掴むような味とセンスの良さに圧倒されます。例えば冷奴には、魚介系の乾物を数種類使った自家製のラー油といぶりがっこを、大豆の味が濃厚な岩手県産の豆腐にのせるなど、手の込んだつまみがラインナップされています。
オーク樽の香りと野性的な味わいのテキーラ「パトロン レポサド(300ml 1,000円)」や、甘みや酸味、辛味や渋味のバランスが良く、豊潤な味わいの「悦凱陣 オオセト 純米酒 無ろ過生原酒(108ml 800円)」などを用意している
酒の種類も幅広く、アガベテキーラや国産のウイスキーのレアボトル。日本酒は、マスター好みの西日本側の季節酒を中心に揃え、好みや気分を伝えれば、ピタリとハマる一杯を提供してくれます。日本酒好きのマスターによる、蒸留所や蔵元の逸話も、聞けばお酒がすすむこと間違いなし!
「左)手前から煮切りの酒とイカ肝で漬けた自家製の「イカの醤油辛」。「明太仕立てのエビの塩辛」。黄身の濃厚さで淡白な味が引き立つ「ヒラメのヅケ」。右)手前からラグーの濃厚で深いコクが食感の良いリガトーニにしみた「ショートパスタのミートソース」。洋酒にぴったりな「食べるラー油のせ冷奴」。具だくさんの「ほうれん草とベーコンのキッシュ」
洋食から和風まで、ハイクオリティのつまみの数々にお酒がとまらなくなります。お腹がいっぱいでも、次はどんな料理が出てくるのかと思わず期待してしまうはず。訪れたら誰かに共有したい気持ちになる、魅力あふれる良店です。
| Written by 八戸本編集部
『八戸本』を制作した出版社「EDITORS」は、2021年2月に民事再生の申立てを行った「エイ出版社」から「街ラブ本シリーズ」『世田谷ライフ』『湘南スタイル』『ハワイスタイル』など、エリアに特化した出版事業を譲受した後継会社です。八戸市出身の編集者を中心に制作を進めた『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行されて話題となり、たちまち重版。観光目的だけでなく、八戸に暮らす人、八戸で働く人、八戸を故郷に持つ人、八戸を愛するすべての人に向けた本です。この街の魅力を、ぜひこの一冊を通して再発見してください。『八戸本』は、八戸市内の主要書店で大絶賛発売中です。
HP:https://editorsinc.jp/ Instagram:@hachinohe_bon_editors
「街ラブ本シリーズ」の88冊目で、東北では『盛岡本』・『福島本』に続いての3冊目となる『八戸本』は、「街ラブ本シリーズ」の最新作として2022年12月に発行。食材の宝庫である八戸ならではのグルメ、青森県内の国宝がすべて八戸に集結している謎、地元愛にあふれた八戸のキーパーソンたちの紹介など、八戸市の魅力がぎっしり詰まった一冊です。