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階上岳をハイキング

牛が寝そべっているような姿から「臥牛山(がぎゅうざん)」とも呼ばれる「階上岳」も、三陸復興国立公園の一部。青森県南の沿岸には山岳が少なく、標高は高くないものの、1年を通して登れる山として地域で親しまれています。登山コースは複数あり、中でも子どもも一緒に登れる約2.5時間のルートが山登りデビューにはおすすめ。8合目までは車で行くこともでき、そこからは徒歩30分で頂上まで登ることができます。
フォレストピアのジェラート
フォレストピア外観
登山口の手前にあるフォレストピア階上では、階上の特産である蕎麦や、ジェラートを味わうことができます。※当面の間はジェラートのみの販売となります。
階上岳の一番の見どころは、5月下旬~6月上旬に見頃をむかえる8合目「大開平」のヤマツツジ。約2万本が自生する群生地です。かつて牛や馬の放牧が行われており、牛が食べないヤマツツジが多く残ったのだそう。ここから山頂までは、なだらかな道が続きます。
 
頂上は県境で、青森県側には八甲田連峰や太平洋を、岩手県側には北上山地を眺めることができます。 山頂では珍しいとされる湧水があるのも特徴で、「龍神水」(りゅうじんすい)と呼ばれ、水の神(龍神)が祀られています。
階上岳からの眺め
階上岳からの眺め(冬)
登山口から大開平までのルートでは、広葉樹の森が続き、時折渓流を眺めることができます。マイナスイオンたっぷりの山道を歩くと、気分のリフレッシュになるはずです。 7合目付近にある石倉展望台は、八甲田連峰や八戸市街を一望できるスポット。巨大な花崗岩が目印です。 頂上から「寺下」方向へ降りると、麓には「観音堂」や「潮山神社」、「寺下の滝」などを総称した霊山一帯を指す「寺下観音」があります。奥州南部糠部(ぬかのぶ※平安時代後期以降、岩手県北と青森県東部一帯の総称)三十三カ所巡礼一番札所で、古くから巡礼の地とされてきました。境内には、銀杏やヤマフジの巨木や古木、梵鐘の下に頭を入れて鳴らすと、御利益があると言われる鐘撞堂もあります。
寺下観音の一帯

寺下観音から日向山山頂の「灯明堂跡地」へと登る山道は、頂上まで約30分なので、ゆっくりと歩いてみるのもおすすめです。灯明堂は、八戸藩主の天然痘回復と、船の洋上安全を祈願して建立された、日本最古級の灯台と言われる建物です。

ガイドと一緒に登れるツアーも充実しているので、気軽に歩ける国立公園で、地元の人々が信仰してきた山のパワーを感じてみては。

 

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