「三陸復興国立公園」を五感で感じる歩く旅
種差海岸周辺の見どころといえば、波打ち際まで広がる「種差天然芝生地」。種差海岸が属する青森県南部地方は、武士の時代は兵力として、移動手段や農作業の動力として日本人の暮らしを支えてきた馬の産地で、この芝生も馬を育成するための牧場「妙野牧」の一部でした。放牧は、1965年頃まで続き、馬が踏み締め、草を食むことで芝生地が維持され、ヤマセや海霧、冬期の少雪といった独特の環境が相まって、独自の景観を生み出しています。
芝生で朝食を楽しめるツアーや、ヨガに参加したり、ごろんと寝転んだり、付近を散策して650種を超える海浜植物・高山植物観賞を楽しんだり、思い思いに過ごすことができます。
周辺には地元漁港で水揚げされた新鮮な魚介を使用した食事をいただける食堂があり、「みちのく潮風トレイル」を歩いて海風や潮の香りを感じて移動すると、この土地の魅力をより感じることができるはず。
ガイドと一緒に「みちのく潮風トレイル」を歩き、ランチに地元漁師がつくる「漁師鍋」をいただけるツアーに参加するのもおすすめです。
「淀の松原」や、鳴き砂の音を楽しみながら白い砂浜を歩く「大須賀海岸」、海沿いでは珍しい高山植物も見られる「中須賀」などを休憩しながら北上していくと、「葦毛崎展望台」に到着します。
「葦毛崎展望台」のすぐそばにも、人気のソフトクリームが食べられるカフェや、名物のウニやアワビを堪能できる食堂やレストランがあります。
美しい景色を五感で感じ、休憩しながら歩けるので、普段歩く機会が少ない人も気軽に挑戦できるルートです。