巨木が数多く残る階上町
ガイドと一緒に土地を守る木々を巡る

階上町は、「巨木の郷」と呼ばれ、推定樹齢1,000年級の巨木・古木が点在しています。この地域では、「木には神が宿り、家を守っている」と崇められてきたことから、神社のみならず、住宅地や個人の敷地内でも木が大切にされてきました。巨木の一部は「みちのく潮風トレイル」のルート上にもあり、地元ガイドによる巨木めぐりツアーに参加すると階上町ならではの森林文化を体感することができます。

▶︎みちのく潮風トレイルの詳細はこちら(環境省WEBサイト)

館神社のモミ

中世の山城跡に建つ「館神社」を守るようにそびえるモミで、高さは28m、幹周合計は6.27m。境内にはケヤキなどの巨木も見ることができます。

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銀杏木窪の大銀杏

推定樹齢1,000年、高さ27m、幹周は13.29m。根元にはイチョウを御神体とした「銀杏大明神」があり、村のシンボルになっています。枝から垂れ下がる多数の気根(空気中に露出した根)が乳房の形に似ていることから、触ると母乳の出が良くなると祀られ、「垂乳根(たらちね)の大銀杏」とも呼ばれています。

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寺下観音の巨木

階上岳の東の麓にある、奥州南部糠部(ぬかのぶ※平安時代後期以降、岩手県北と青森県東部一帯の総称)三十三カ所巡礼一番札所「寺下観音」一帯にも、複数の巨木があります。
「龍神の松」は、ひとつの根から、幹が左右真横に17m以上伸びた、推定樹齢300年のアカマツ。「寺下観音のヤマフジ」は、高さ約25mで、ナラの木に大蛇のように巻きついています。このほか、高さ約27mの「寺下のメタセコイア」や、推定樹齢800年、高さ約23mの「潮山神社の銀杏」があります。

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茨島のトチノキ

推定樹齢850年、高さ28.50m、幹周は6.98m。枝が長く重いため、支柱で支えられています。秋になるとトチの実をつけます。

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★ガイドと巨木を巡る

「階上売込み隊」では、巨木めぐりツアーを行っています。「蛭子家のウツギ」、「平野家のサイカチ」、「小松家のイチイ」など、民家の庭で大切に育まれてきた巨木もあるので、ガイドと一緒に見どころを巡るのがおすすめです。

▶︎ガイドツアーの詳細はこちら